織田有楽
消息
Oda Uraku
letter
掛軸 紙本 32,5cm×46cm(総丈122cm×48,5cm) 箱入
作品の状態について
画面はヤケ、オレ、があり、少しアレています。
表装は良い状態です。
尚々御手前之御鷹とやへ入
外ニて御もとめ被下候由別而忝候
以上
尊書殊鷹之雲雀六ツ
送給打續客来候處ニ
一入忝候盆過ニ御茶可給候旨
必可参候何も期貴面候恐々
謹言
七月十二日 有楽(花押)
〈読み〉
尊書 殊に鷹の雲雀六ツ送り給り、打ち続き客来し候処に、一入(ひとしお)忝(かたじけな)く候。盆過に御茶給うべく候旨、必ず参るべく候。何(いずれ)も貴面に期し候。恐々謹言
七月十二日 有楽(花押)
[返し書き]
尚々御手前の御鷹とやへ入り、外にて御もとめ下され候由、別して忝なく候。以上。
〈語句〉
◯尊書=相手の手紙を敬っていう語。
◯鷹之雲雀=鷹狩りで獲られた雲雀(ひばり)。雲雀は草原や川原などに棲息し、美しく鳴くことから飼い鳥にもされる小鳥。
◯打続(うちつづく)=継続する。
◯客来=客が訪ねてくること。
◯一入(ひとしお)=ひときわ。一層。
◯貴面=相手を敬ってその人と面会することをいう語。お目にかかること。
◯御手前=二人称代名詞。
◯御鷹とや=とや(塒)は、鳥屋のことをいう。鷹塒は、狩猟期の終わった鷹を飼う鳥屋。鷹狩りの鷹は換羽期(晩春頃から秋頃まで)にいい羽を生えさせるために鳥屋で飼われる。
〈解説〉
『大阪青山短期大学所蔵品図録』第一輯の所載作品です。それには「年記・宛先も欠いているが、丁寧な文面から、徳川家康に宛てたものと考えられる」という解説が付されています。
この書状は「お手紙と鷹狩りで獲られた雲雀6羽をお送りいただき、次々と続く客来がありました処、忝く存じます。お盆が過ぎたころにお茶を頂けるとのこと、必ずお伺いします。いづれもお目にかかりました時に。[追伸](私のためにわざわざ)御手前の鷹塒に入り、鷹を外に放して雲雀を獲てくださったそうで、とりわけ忝く存じます」といった内容のもの。「打続客来候処ニ」からは相手の近況がうかがえます。徳川家康に宛てた書状だとすると、将軍から鷹狩りの獲物を頂けることは大変名誉なことです。書風はゆったりとして穏やかで、太細強弱(筆圧)の変化の少ない運筆です。(Y)
作家について
織田有楽(1547〜1621)は、桃山時代から江戸時代初期の武将・茶人。織田信長の弟にあたる。
信長没後に豊臣秀吉に仕えて後伽衆となり、天正18年に剃髪して有楽斎如庵と号した。
徳川家康、豊臣秀頼に仕え、晩...
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