沢庵宗彭
書 大幅
Takuan Soho
Calligraphy
掛軸 紙本 40cm×102cm(134cm×103,5cm) 箱入
作品の状態について
画面に少しオレがあります。
表装は大変品格のある豪華な裂が使われています。
或人云人人生積罪業
臨終念佛往生我不
信之
陽明壽禅師曰假令如
百枚大石積之舟浮雖一
小石𢛳 投水則沈人一生
罪業雖甚重為依念
佛往生
以水上譬壊土以水底
譬悪處以陸地譬不
退地然則入水底者
難浮在水上者一度有
到陸地水上水底同是
雖不離水浮者有到陸地
沈者永不到陸地壊土
悪處同是雖非不退
地不入悪処則一度有
到不退地入悪処則永
刼難出深思之好
念之
元和八年之冬日書之
贈念仏至誠心之人
澤菴叟
(読み)
或人云く、人の一生 罪業を積めども、臨終は念仏往生なりと。我 之を信ぜず。
陽明寿禅師曰く、仮令(たと)ひ百枚に如(あた)る大石積めば、舟浮く。一小石と雖も、水に投げ徳(う)れば、則ち沈む。人の一生の罪業 甚だ重きと雖も、為(すなは)ち念仏往生に依ると。
水上を以て譬(たと)ふれば壊土、水底を以て譬ふれば悪処、陸地を以て譬ふれば不退地。然らば則ち水底に入る者は浮き難く、水上に在る者は一度陸地に到(いた)ること有り。水上水底は是を同じくす。水を離れざると雖も、浮く者は陸地に到ること有り、沈む者は永(とこし)へに陸地に到らず。壊土悪処は是を同じくす。不退地に非ずと雖も、悪処に入らざれば則ち一度不退地に到ること有り。悪処に入れば、則ち永劫出で難し。之を深思し、之を念(おも)ふに好(よ)し。
元和八年の冬日、之を書して念仏至誠心の人に贈る。 沢庵叟。
○罪業 未来の苦のもととなる悪い行い。 ○臨終 死に臨むこと。死にぎわ。 ○念仏往生 阿弥陀仏を念じ、また名号を唱えて、極楽に往生すること。 ○陽明寿禅師 未見。 ○壊土 よくない場所。 ○悪処 悪い場所。悪人が死後に堕ちて苦しむ処。仏縁に遠い所。 ○不退地 西方浄土、極楽浄土のこと。 ○永劫 永遠の時間。尽きることのない時間。
極楽往生を願う真心を持った人のために書き与えたもので、「元和八年之冬日」(1622年の冬)の紀年が書かれていことから、沢庵50歳の作と分かります。元和期の沢庵の書はあまり多くありません。
闊達自在な線の張りと気品のある本作は、若々しい力が感じられ、清雅な人柄がしのばれます。また、最後は「之を深思し、之を念(おも)ふに好(よ)し」という言葉で締めくくり、「これを機に、念仏往生について考慮するとよいでしょう」と言っています。(Y)
作家について
沢庵宗彭(1573~1645)は、兵庫県出石に生まれる。江戸前期の臨済宗の僧。一凍紹滴の法を継ぎ、大徳寺の住持となる。紫衣事件で幕府を批判し、出羽上山に流されたが、のちに品川に東海寺を開いた。詩歌・俳諧・...
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