狩野探幽
達磨図
Kano Tanyu
Daruma
掛軸 大徳寺江月賛 紙本 61cm×15cm(総丈133cm×17cm) 二重箱入 三井高陽旧蔵品
作品の状態について
画面は少しアレていますが、鑑賞に影響するアレではないと考えています。
表装裂は大変豪華で品の良い裂が使われています。
大徳寺江月が賛を入れ、表装も大変良く、茶掛けとして格の高い作品です。
世界的な切手コレクションでも有名な三井高陽の旧蔵品です。
【1】
道副得皮
揔持得肉
道育得骨
慧可得髄
(読み)
道副は皮を得、総持は肉を得、道育は骨を得、慧可は髄を得たり。
(大意)
道副は私(達磨)の「皮」を得、尼総持は私の「肉」を得、道育は私の「骨」を得、慧可は私の「髄」を得た。
【2】
付法偈曰
吾本來茲土傳法救迷情
一花開五葉結果自然成
(読み)
付法偈曰く、「吾(われ)本(もと)茲(こ)の土に来りて、法を伝え迷情を救う。一花五葉を開き、結果自然に成る」と。
(大意)
付法偈では、「私(達磨)は印度よりこの中国に来て、仏の正しい教えを伝え、迷いや苦悩を救った。そしてそれは一輪の花が五枚の葉を茂らせ、放っておいてもその実は自然に実る」と言っている。
【3】
折脚鐺子依人之求後書焉
(読み)
折脚鐺子、人の求めに依りて焉(これ)を後書す。
(大意)
私(江月)は人の要望に応えて後書きをした。
達磨大師には道副、尼総持、道育、慧可という四人の弟子がいました。この四人の弟子たちに、修行によって得られた仏教の本質・禅の要旨を問い、その答えを評価して与えた印可(師による悟りの証明)の語が、上段【1】に書かれています。骨や髄は「要点」や「心の底」の喩えで「本質の理解」を意味し、皮や肉は表面にあることから「本質を理解していない」といった非難の言葉であったそうです。結果的に「髄」を得たと評価された慧可が達磨の後を継ぎ二祖となるので、「皮」「肉」「骨」「髄」の順でより深い理解を得たとも考えられます。
中段【2】には、初祖達磨が二祖慧可に法を伝える際に詠んで与えたという有名は伝法偈が書かれています。『少室六門集』が出典です。「一花開五葉、結果自然成」は、悟りを得て五つの智慧を開発すれば菩提の果は期せずして成就するという意味にも捉えることができます。(Y)
作家について
狩野探幽(1602~1674)は、1617年に江戸に移り幕府の絵師となり、その4年後に江戸城鍛冶橋門外に屋敷を拝領し、鍛冶橋狩野家を興した。
次男・狩野尚信は木挽町に屋敷を拝領し、末弟・狩野安信は狩野宗家を継い...
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