副島種臣
三行書
Soejima Taneomi
Calligraphy
掛軸 絖本 138cm×41cm(総丈209cm×57,3cm) 箱入
作品の状態について
画面、表装共に大変良い状態です。
表装締め直しを致しました。
岳公當日戦意内若無人一睨胡兵
死不招州郡臻涕洟二宮切計略両
河頻忍使八荒裡聞誅伊呂臣
余作岳飛詩者不尠試録茲詠以上拝付尺正副島種臣
〈読み〉
岳公の当日の戦、意内に人無きがごとし。
一睨みすれば胡兵死して、州郡 臻(あつ)まるを招かず。
涕洟して二宮(にぐう)を切り 、計略は両河に頻(しき)りなり。
忍びて八荒裡に使へば、伊呂の臣を誅すと聞く。
余の作す岳飛の詩は尠(すく)なからず。試みに兹(こ)の詠を録す。以上尺を拝付す。正・副島種臣。
〈語句〉
◯一睨=ひとにらみすること。
◯胡兵=胡国の兵。外国の野蛮な兵。
◯州郡=地方。
◯涕洟 =涙と鼻水とをともどもに流して号泣する。
◯二宮=中宮と東宮。
◯八荒=八方の辺境・果て。
◯伊呂=殷の伊尹と周の呂尚(太公望)の宰相。併称して名補佐役の重臣をいう。
〈大意〉
岳飛は一日中戦うべきである、意内に人がいなくなるように。ひとたび睨めば胡兵は死に、地方に集まることもない。すすり泣く二宮は切り離し、もくろみは両河にひっきりなしにある。忍んで国の隅々中に使いをやれば、伊尹・呂尚の臣を誅したと聞く。
私の作った岳飛の詩は少なくない。試しにこの詩を録した。以上の尺を付ける。副島種臣。
〈印章〉
・「副島之印」白文方印
・「種臣」朱文方印
・「詩巻長留天地間」朱文長方印
〈解説〉
『蒼海全集』巻五に「岳飛」と題して収まる詩を、力量のある楷書体で揮毫しています。落款にあるように、この詩の他に岳飛に関連する「観岳飛書」や「岳武穆墓」という詩も詠んでいます。明治10年(1877)には、清国漫遊中の西湖で岳飛の墓に詣でました。
関防印「詩巻長留天地間」は、清国漫遊の際に親交があった陳鴻誥(曼寿)が明治10年(1877)冬至に刻したものです。(Y)
作家について
副島種臣(1828~1905)は、佐賀市鬼丸に藩校弘道館教授であった枝吉種彰の二男として生まれ、32歳で副島家の養子となった。幼名は竜種、名は種臣、通称は次郎。蒼海は号で、他に一々学人がある。
父から薫陶を...
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