作品(掛軸、屏風、額、襖など)の評価方法と4つのポイント!
このページでは、手に入れたい作品(掛軸、屏風、額、襖など)をどの様に調べるのか?を、知っておくべき4つのポイントとして紹介します。
1.作家には基準作と言われる作品があります。
基準作とは、注文主が分かり、描かれた年月が分かり、真筆であるという事に揺るぎのない作品などをさします。
どの作家の側にも重要なパトロンがおり、節目節目で作品を注文しています。
そういったパトロンの注文は基準作の条件を満たしていることが多く、重要な資料となります。
2.描かれた年の作品と比較する事が大事。
作家は年齢によって、作品の描き方にある程度の違いがあります。
若い時代に描かれた作品を、中年や晩年に描かれた基準作品と比較しても意味がありません。
描かれた時代の基準作と比較する事が重要です。
3.基準作の描き込みと比較して、作品の力の入れ具合いを知る。
基準作となる作品は、その時代の重要なパトロンからの注文で描かれた作品が多い為、比較的描き込みが良く、名品と言われる作品がほとんどです。
描かれた時の画料が高い事も重要な事です。
基準作と、比較する作品の描き込みの差で評価や価格は決まります。
4.作家ごとにチェックするべき書籍、図録がある。
作家にはそれぞれ参考にするべき書籍、図録があります。
参考にするべき書籍、図録は下記のような条件を満たしている必要があります。
・基準作が鮮明な画像で掲載されている書籍。
・落款印章が多く掲載されている書籍。
当店では創業1906年から書籍、図録を出来るだけ多く所蔵する事を心がけ作品調査をしています。
以上、手に入れたい作品(掛軸、屏風、額、襖など)をどの様に調べるのか?知っておくべき4つのポイント!でした。
関連ページ
下記の作家ページでは、基準作品についても紹介しています。
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