池大雅 (いけたいが)
池大雅(1723~1776)は、京都に生まれる。7歳にして宇治の萬福寺で書いた書を絶賛されるような、天才肌の文人だった。絵は画譜類や中国絵画を模写して独学で学んだが、儒学者や禅僧の援助を得て、画家の才能を早くから開花させていく。
登山や旅を好み、日本の実景を主題とした真景図を数多く描いた。
点と線に強弱や濃淡をつけた独特の筆触で動きのある画面を作り出した。
中国絵画にあこがれつつも、大幅なアレンジを加えて独特の画風を確立し、日本の文人画に新たな世界を切り拓いた。
池大雅の基準作品について
基準作品とは、注文主が分かり、描かれた年月が分かり、真筆であるという事に揺るぎのない作品などをさします。
池大雅の作品の評価や価格は、基準作品と描き込みの差を比較することで決まります。なお、作品を比較する場合は、同じ年代に描かれた基準作品と比べること等が重要です。
【池大雅の基準作品一覧】
渭城柳色図 延享元年(1744年、22歳) 敦井美術館
絵画作品として最も早期に位置する作品
箕山瀑布図 延享元年(1744年)(22歳) 個人蔵 木村蒹葭堂旧蔵
指墨山水図 終南浄寿賛 延享2年(1745年)(23歳) 山種美術館
風雨起龍図 延享3年(1746年)(24歳) 個人蔵
柳渓渡涉図 延享3年(1746年)(24歳) 千葉市美術館
赤壁舟遊図 寛延元年(1748年)(26歳) 個人蔵
江山季秋図 寛延2年(1749年)(27歳) 個人蔵
陸奥奇勝図巻 寛延2年(1749年)(27歳) 九州国立博物館 (重要文化財)
前後赤壁図屏風 寛延2年(1749年)(27歳) 文化庁 (重要文化財)
高士訪隠図屏風 寛延3年(1750年)(28歳) 京都府蔵(池大雅美術館コレクション) (重要文化財)
楽志論図巻 寛延3年(1750年)(28歳)梅澤記念館蔵
幽渓釣艇図 (20歳代後期頃) 脇村奨学会
西湖勝覧図屏風 宝暦9年(1759年)(37歳) 東京黎明アートルーム
寿老四季山水図 宝暦11年(1761年)(37歳) 出光美術館
騰雲飛濤図 宝暦年間 個人蔵
浅間山真景図 宝暦年間 個人蔵
山岳紀行図屏風 宝暦10年(1760年)(38歳) 京都国立博物館
友人の高芙蓉・韓天寿とともに白山・立山・富士山の三霊山を踏破した時の記録
比叡山真景図 宝暦12年(1762年)(40歳) 練馬区立美術館
蘭亭曲水・龍山勝会図屏風 宝暦13年(1763年)(41歳) 静岡県立美術館 (重要文化財)
瀟湘八勝概図屏風 個人蔵 (重要文化財)
楼閣山水図屏風 東京国立博物館 (国宝)
山水人物図襖 遍照光院 (国宝)
漁楽図 京都国立博物館 (重要文化財)
柳下童子図屏風 京都府蔵(池大雅美術館コレクション) (重要文化財)
五百羅漢図 萬福寺 (重要文化財)
西湖春景・銭塘観潮図屏風 東京国立博物館 (重要文化財)
十二ヶ月離合山水図屏風 出光美術館 (重要文化財)
白雲紅樹図 相国寺承天閣美術館 (重要文化財)
洞庭赤壁図巻 明和8年(1771年)(49歳) 京都国立博物館 (重要文化財)
十便十宜図 明和8年(1771年)(49歳) 公益財団法人川端康成記念會 (国宝)
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