貫名海屋
富士山書
Nukina Kaioku
calligraphy
掛け軸 絹本 143cm×72cm(総丈209cm×89,5cm)二重箱入
作品の状態について
画面に少しシミが出ていますが、鑑賞に影響するシミではないと考えております。
表装は豪華な緞子の裂が使われています。
四邊瞻仰總相同天柱盤
根極廣崇常見不如稀
見勝終年多在碧雲中
不盡山 菘翁
(読み)
四辺瞻仰して総て相い同じ。
天柱盤根は極めて広く崇し。
常見は稀見に如かずして勝(すぐ)る。
終年多く在るは碧雲の中。
不尽山 菘翁
押印されている印は、「君茂」白文印、「世味老来薄似紗」白文印、「笑青唫翠」白文関防印の3つです。
「世味老来薄似紗」(老年になって世間への関心はすっかりなくなった)は南宋の詩人陸游「臨安春雨初霽」の句「世味年来薄似紗」をもじっているようです。中田勇次郎氏の貫名菘翁年譜によると、「世味老来薄似紗」白文印を最初に使用したのは1857年元日、菘翁80歳のときで、亡くなるまでの間、6度の使用を確認できます。印から見て80歳以降、最晩年の84、5歳くらいに揮毫された作品であると考えています。人書ともに円熟した良作です。
また、この作品と形式は異なりますが、同じ詩を揮毫した「不二山七言絶句」が『五島美術館所蔵 宇野雪村コレクション図冊』に収載されています。(Y)
作家について
貫名海屋(1778~1863)は、徳島県蜂須賀藩士の子で京都に住み儒学を教える一方、書画もよくし、長崎の鉄翁や、董其昌など明清の画家に傾倒した。儒者としても頼山陽等とは対照的な京都流の保守的な世界に身を置...
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