貫名海屋
梧竹幽居図
Nukina Kaioku
Landscape
掛軸 絖本 129cm×49,5cm(総丈216cm×64cm) 小林卓斉箱書
作品の状態について
画面、表装ともに良い状態です。
海客の落款が使われている事から若い時代に描かれた作品であるとわかります。
海客落款の作品には優品が多く、本作品も明時代の絵画を勉強した成果がいかんなく発揮されています。
斬茅結屋雖窄占地盟鷗有
餘林下半生僊侶瀼西一
味幽㞐 海客詩畫
(読み)
茅を斬り屋を結びて占地窄(せま)しと雖も盟鷗の余に有り。林下に半生の僊侶。瀼西に一味の幽居。 海客詩画。
○盟鷗 隠居してかもめを友とする。 ○瀼西 四川省奉節県に位置する。瀼水の西側。瀼水は川の名で、揚子江に注ぐ。
(大意)
茅を刈って家屋を建てた私の所有する土地は窮屈ではあるが、隠居するにはゆとりがある。林の中には半生をともにした仙人の友がいて、瀼水の西岸には仲間の幽居がある。
小林卓斎78歳の時の箱書きにあるように、本作は海屋の中年期の作です。筆韻と墨彩は佳境に入り、海屋の胸の内にある丘壑(隠者の住まい。深い思いや考え深いおもむき。)が表現された一幅です。また賛には、晋唐を中心に、空海に至るまで、帖学的な手法によって体系的に書を学習した海屋の実力が十分に発揮されています。(Y)
・小林卓斎(1831ー1916)
漢学者・書家。京都の人。名は発、字は公秀、通称は熊次郎といい、別号に卓蔵がある。18歳の時、書法を貫名海屋に学んだ。また、漢詩・篆刻も能くし、鑑定に精通していた。
作家について
貫名海屋(1778~1863)は、徳島県蜂須賀藩士の子で京都に住み儒学を教える一方、書画もよくし、長崎の鉄翁や、董其昌など明清の画家に傾倒した。儒者としても頼山陽等とは対照的な京都流の保守的な世界に身を置...
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