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富岡鉄斎
人間万事西行猫図
Tomioka Tessai
Saigyo Hoshi
掛軸 絹本 97,4cm×48,9cm(総丈183cm×63,7cm) 共箱 二重箱入 富岡鉄斎鑑定委員会鑑定書附
作品の状態について
画面、表装共に大変良い状態です。
風になひく
富士の煙の
空にきえて
ゆくへも
しらぬ我
おもひかな
〈読み〉
風になびく 富士のけぶりの 空に消えて ゆくへも知らぬ わが思ひかな
〈語注〉
◯思ひ=「けぶり」の縁語「火」を掛ける。「思ひ」という言葉を「漂泊の思い」と解釈したが、『西行上人集』では恋の歌として扱われているため、「思ひ(火)」つまり「燃える想い」=「恋の思い」と解釈することもできる。
〈現代語訳〉
風に靡く富士山の煙は空のかなたに溶けるように消えて、どこへ行くのかもわからない。その煙と同じように行方も定めがたい私の思いよ。
〈解説〉
西行が源頼朝から贈られた銀猫(銀製の猫の置物)を、門の外で遊んでいた子供たちに惜しげもなく与えてしまう場面。鎌倉幕府が編纂した歴史書『吾妻鏡』の文治二年八月十六日の条に見える故事を描いています。
画面上部の余白に風流な色紙形を描き込み、そこに西行の詠歌を一首を書き付けています。『新古今和歌集』巻第十七:雑歌中に収録されるこの歌は、風になびいて空へ消えていく富士山の煙に自らの思いを重ねて詠んだとされています。人生の行く末や未来に対する不確かさや不安が感じられます。(Y)
作家について
富岡鉄斎(1836〜1924)は、京都に生まれた日本画家。
「万巻の書を読み 万里の道を行く」の座右の銘を実践した鉄斎の作品は、壮大なスケールと存在感を放っている。
画は勿論、国学・儒学を修め、幕末には...
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