日柳燕石 (くさなぎえんせき)
日柳燕石(1817ー1868)は、讃岐国(香川県)琴平に生まれた幕末の勤王家・漢詩人・侠客。幼名は長次郎、名は政章、字は士煥。燕石・柳東・三白・半楽などと号した。
早くに父を亡くし、14歳から琴平の医・三井雪航に学んだ。歴史に通じ、詩文書画にすぐれた。慶応元年(1865)、高杉晋作が四国へ逃げてきたのをかくまった罪で高松藩に捕われたが、明治元年(1868)に出獄して戊辰戦争に加わり、越後柏崎で病死。吉田松蔭や木戸孝允、中岡慎太郎らの文人・志士とも交わった。著書に『呑象楼遺稿』『西遊詩草』などがある。