富岡鉄斎
賜養老天盃図
Tomioka Tessai
self-portrait
掛軸 紙本 34,6cm×26,7cm(総丈131cm×39,5cm) 富田渓仙箱書 二重箱入
作品の状態について
画面に少しシミが出ていますが、鑑賞に影響するシミではないと考えています。
大正四年十一月
十日恭遇
聖皇登極之
御大禮忝對
庶民高齢者
賜養老
天盃及酒
肴
聖恩優渥
誠不堪感激也
八十翁
富岡百錬
謹書
〈読み〉
大正四年十一月十日、恭(うやうや)しく聖皇登極の御大礼に遇ひ、忝(かたじけな)くも庶民高齢者に対して養老天盃及び酒肴を賜はる。聖恩優渥、誠に感激に堪へざるなり。 八十翁 富岡百錬謹書す。
〈語注〉
◯聖皇 天子の尊称。 ◯登極 天子の地位にのぼる。 ◯酒肴 酒とさかな(=料理)。 ◯聖恩 天子の恩恵。 ◯優渥 〔褒美や待遇が〕手厚いさま。
〈私訳〉
大正4年11月10日、うやうやしく天皇陛下(大正天皇)御即位式を迎えたてまつり、もったいなくも庶民高齢者の私に養老杯と酒肴を下賜せられた。聖恩の優渥なること、誠に感激しないではいられない。
〈印章〉
・朱白文方印「富岡百錬」明治41年(1908)桑名鉄城刻
・朱文方印「天賜寿杯」 大正4年(1915)富岡鉄斎刻
〈解説〉
大正4年(1915)11月、京都で御大礼が挙行されました。10日に行われた即位の礼に際し、80歳の鉄斎は聖皇登極大礼記念の養老杯を賜りました。これを喜んで自ら「天賜寿杯」の印を刻して記念としました。それを本作に押印しています。養老杯を手にする人物は鉄斎の自画像で、大正の御大礼に奉祝の意を表した作品です。「聖恩優渥、誠に感激に堪へざるなり」と皇恩に浴する幸せを記しています。また、80歳という自身の長寿を喜んだ作品でもあります。(Y)
作家について
富岡鉄斎(1836〜1924)は、京都に生まれた日本画家。
「万巻の書を読み 万里の道を行く」の座右の銘を実践した鉄斎の作品は、壮大なスケールと存在感を放っている。
画は勿論、国学・儒学を修め、幕末には...
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