弘巌玄猊
寒山拾得図

Kogan Gengei
Kanzan-jittoku

掛軸　紙本　92cm×28cm(総丈157cm×42,5cm) 箱入

作品の状態について

画面左下にオレがあります。
表装は良い状態です。

寒山拾得の姿を南無阿弥陀仏の名号で描いています。
おびただしい数の文字は、篤い信仰心の証とされ、平安時代には宝塔が描かれ、江戸時代には文殊菩薩や不動明王などが経文で描かれた作品があります。

慚愧金銀
　　窟裏尊

〈読み〉
慚愧す 金銀の窟裏を尊ぶを。

〈語注〉　
◯慚愧(ざんき)　自分の言動を深く恥じ入る。

〈私訳〉
金銀を大切に窟に貯えていることを恥ずかしく思う。

〈解説〉
　弘巌が特に好んで描いたのは寒山拾得図で、その構図は極めて変化に富んでいます。本作では、寒山が下方に巻物を持ち、拾得が箒を高く上方に擎げているところを描いています。(Ｙ)

作家について

弘巌玄猊は、新潟県に生まれた臨済宗の僧。
号は古心庵。はじめ、白隠慧鶴に参禅したが高齢の為、弟子の遂翁元蘆に就いた。
その後、播磨の滄海和尚の印記を受けた。
丹波高源寺に入寺し、復興に尽力した。

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