富岡鉄斎
梅花山水図

Tomioka Tessai
Landscape

掛軸 絖本 129,5cm×44cm(200cm×47,5cm) 二重箱入 富岡鉄斎鑑定委員会鑑定書取得保証致します

作品の状態について

画面、表装ともに大変良い状態です。

山川寂寥
梅花香窟萬
頃煙波一竿風
月 鐵齋外史

(読み)
山川寂寥たり、梅花の香窟。
万頃の煙波、一竿の風月。
(大意)
山も川も静かで物淋しく、梅花の香りを窟に蓄える。もやの立ちこめた水面に舟を出し、一本の釣り竿を持って自然の美しい風景を楽しむ。
(印章)
・｢富岡百錬｣朱文方印　明治37年(1904) 円山大迂刻
・｢易画書院｣白文方印　明治33年(1900) 円山大迂刻
　　(解説) 清・王学浩の号、易画軒にならう。
・｢評山品水｣朱文楕円印
　　(訓読) 山を評し、水を品す。
　　(大意) 山を評し、水を品定めする。

　鉄斎75歳頃の作です。花が咲き乱れる麗らかな春の一日を描いています。賛に記される第4句｢一竿風月｣は四字熟語であり、｢この世の俗事を忘れて、自然の中でのんびりと心ゆくまで自由な生活を送る｣という意味です。(Ｙ)

作家について

富岡鉄斎（1836〜1924）は、京都に生まれた日本画家。

「万巻の書を読み 万里の道を行く」の座右の銘を実践した鉄斎の作品は、壮大なスケールと存在感を放っている。

画は勿論、国学・儒学を修め、幕末には...

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