富岡鉄斎
柳陰洗馬図
Tomioka Tessai
Landscape
掛軸 絹本 111,5cm×41cm(総丈192cm×55,5cm) 共箱 二重箱入 富岡鉄斎鑑定委員会鑑定書取得保証致します
作品の状態について
画面に一箇所オレがありますが、鑑賞に影響するオレではないと考えています。
表装は良い状態です。
蕭々霧鬣□(与+廾)風鬉撲面征塵一洗空相顧倍増神駿氣恍疑
初在渥洼中 鐵齋外史寫併録
(読み)
蕭々たる霧鬣と風鬉と、面を撲(う)つ征塵 一洗して空(むな)し。
相顧みて倍増す 神駿の気、恍として疑うらくは初め渥洼中に在るかと。
鉄斎外史写し併せて録す。
○渥洼 川の名。甘肅省安西県。漢の武帝の時、この川より神馬が出たという。
(大意)
もの寂しい墨のように黒くて風でなびく美しいたてがみを持つ馬は、顔についた旅塵を綺麗さっぱり洗い流されている。かわいがって大切にしていると良馬の雰囲気が次第に増してきて、その昔は渥洼にいたのかと疑わしく思わせるほどだ。
(印章)
・「百錬・無倦」白文・朱文方連印 小沢荻処刻 明治時代
・「貽笑」朱文楕円印
出典・・・梁の武帝 陶弘景論書書「貽笑於後世」
この「柳陰洗馬図」は、古来より南画家などに好まれている画題です。『鉄斎研究』『富岡鉄斎真蹟集成』には《柳陰(蔭)○○図》という異なる画題の作品は数点収められていますが、本作と同じ画題の作品は確認できず、珍しいものだと考えられます。
本作は、一日の騎乗を終え、男が馬を慈しみながら清泉できれいに洗っているところを描いています。柳の枝の間に見える明るい月は、男と馬の関係性に焦点を当てるように照らし、ひっそりとそれを見守っているようです。また、賛は元・張伯淳の「洗馬図」と題する七言絶句が、どっしりとした柳の幹に沿うように縦長く二行で書かれています。(Y)
作家について
富岡鉄斎(1836〜1924)は、京都に生まれた日本画家。
「万巻の書を読み 万里の道を行く」の座右の銘を実践した鉄斎の作品は、壮大なスケールと存在感を放っている。
画は勿論、国学・儒学を修め、幕末には...
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