大田垣蓮月
河冬月
Otagaki Rengetsu
calligraphy
掛軸 35cm×49,5cm(総丈131cm×64cm)神光院定圓箱書 二重箱入 表装春芳堂製
作品の状態について
画面、表装ともに大変良い状態です。
書、料紙、表装と大変品の良い一幅です。
(読み)
河冬月
かぜさむき
しはすの
月の
かつら川
かげさへむせぶ
せゞのいは
なみ
蓮月八十一
この歌は、村上素道編『蓮月尼全集』歌集の部、拾遺、冬部に収められています。「河冬月 かぜ寒きしはすのつきのかつら川かげさへむせぶせぜの岩波」
蓮月は自詠歌に対して慎ましく思っていたため、歌集『海人の刈藻』が出版されることに極めて消極的で、自分の歌集が完成した際には、多くの人たちの尽力を謝し、自分の感想を述べています。そこには「私の手よりは人に見せ不申」とあるなど、いつになっても謙虚な蓮月の態度が表れており、その心は歌風にも書風にも反映されています。
短冊・懐紙・消息など数え切れない程の書を遺しています。丸みを帯びて大きな空間をはらむ文字、穂先の長い筆の命毛を使って引かれる細身の線、これらから生まれるスッキリとした明るい書風は、蓮月が開いた独自の境地と言えるでしょう。
本作は晩年81歳の時に自詠歌を書いたもので、ほんの僅かに枯淡な趣を感じます。また、紙面の大きい懐紙を用いているため、一番多く発見されている短冊とは受ける印象が違い、無駄のない運筆と自然な散らし書きによってできた余白の美しさも見所の一つです。(Y)
作家について
大田垣蓮月(1791〜1875)は、京都に生まれた歌人。名は誠、号は蓮月。
千種有功に歌道を学んだ。
夫の没後に神光院月心の門に入り尼となった。
若き富岡鉄斎との交流が有名で、梅田雲浜、梁川星巌らと交わった。
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