中林梧竹
袞衣•••

Nakabayashi Gochiku
Calligraphy

掛軸　紙本　150,5cm×58,6cm(総丈209cm×73,5cm) 箱入

作品の状態について

画面にシミが出ています。
表装の左真ん中あたりにオレがあります。

〈本文〉
袞衣輝日月彩
筆染煙雲　梧竹

〈読み〉
袞衣日月に輝き、彩筆煙雲を染める

〈語注〉
袞衣→古代の帝や上公が着た龍の絵が描かれた礼服、或いは帝と上公
日月→太陽と月、時間、天地、生活、帝后、最高統治者の尊称
彩筆→素晴らしい文才
煙雲→隠逸の山林、高く遠いところ

〈大意〉
皇帝はこの世界に輝きを放ち、その文才は隠者の住む山林にまで聞こえている。

〈解説〉
古代の皇帝の文才を賛美する詩です。
一字一字の造形は変化に富み、行は左右に振ることで、画数の少ない草書でも視覚的に複雑な動きが生まれ、充実した紙面を演出している作品です。（G）

作家について

中林梧竹（1827～1913）は、中林経緯の長男として佐賀県に生まれる。名は隆経、通称彦四郎、字は子達、号は梧竹、別に個閑、忘言、鳳栖軒、剣書閣主人がある。
弘化２年(1845)藩命によって上京し、山内香雪に入...

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