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貫名海屋
三行書
Nukina Kaioku
Calligraphy
掛軸 絖本 151cm×52,1cm(総丈217cm×67cm) 箱入
作品の状態について
画面、表装ともに良い状態です。
〈本文〉
涼透窻紗日影移海榴紅
滴壓高枝一盆閑却残荷水
留見幽禽下浴時
早秋 菘翁
〈読み〉
涼窓紗を透し日影移る,海榴紅滴高枝を壓す。
一盆の閑却荷水に残る,留めて見る幽禽下浴の時。
〈語注〉
◯涼→少ない、薄い、肌寒い風。
◯透→投げる、貫通、結露、濡れる、慌てる。
◯窻紗→窓紗、窓に張り付けた布。紗は綿や麻でできた布のこと。
◯日影→太陽、あるいは影のこと。
◯海榴→柘榴のこと。
◯壓→圧。
◯高枝→高い絵樹木の枝、あるいは地位の高い人のこと。
◯一盆→一皿の、十二斗八升を一盆とする。
◯閑却→暇、あるいはお互いに交互に乾杯すること。酒を集めること。酒。
◯残→不完全、あるいは余り。
◯荷水→蓮の葉に溜まった水。
◯幽禽→鳴き声が雅な鳥。
〈大意〉
肌寒い風がカーテンをすり抜け太陽は沈んでいく、(庭に)柘榴は豊かに実り枝を垂らしている。酒を飲み交わし蓮の葉に露が溜まるころには、鳥がやってきて水浴びを始めた。
〈解説〉
早秋とは旧暦の7月のことで、新暦では8月中旬から9月中旬にあたります。
この詩は貫名の自詠で、早秋の静かで豊かな田舎の風景が描かれているようです。
菘翁と号したのは71歳以降のことで、それまでは海屋といっていたことから、本作品は貫名晩年の書です。
印は、関防に「須静堂」朱文、落款部には「君茂氏」白文印、「水木濾清華」白文印が捺されています。(G)
作家について
貫名海屋(1778~1863)は、徳島県蜂須賀藩士の子で京都に住み儒学を教える一方、書画もよくし、長崎の鉄翁や、董其昌など明清の画家に傾倒した。儒者としても頼山陽等とは対照的な京都流の保守的な世界に身を置...
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