頼山陽
浪華橋納涼詩
Rai Sanyo
Calligraphy
掛軸 紙本 132cm×42cm(総丈191cm×53,5cm) 頼支峰箱書 二重箱入 松本雙軒庵旧蔵品
作品の状態について
画面に少しヤケ、巻シワがありますが、鑑賞には影響しないと考えています。
表装は豪華な唐緞子が使われています。
南画作品のコレクターであった松本雙軒庵旧蔵品である事も作品の価値を高めています。
浪華橋畔夜如何月到天心墜
露多嬌管脆絃舡櫛比満江無
處著金波
山陽外史近作
〈読み〉
浪華(なにわ)橋畔 夜如何せん、月は天心に到って墜露多し。
嬌管脆絃 船櫛比す、満江 処として金波を著(つ)くる無し。
山陽外史近作。
〈語句〉
◯夜如何=この良夜をいかんせんに同じ。蘇東坡の後赤壁賦に「月白風清。如此良夜何。」とあって、家に引きこもっていられぬほどの良夜、の意。
◯墜露=おくつゆ。つゆ。
◯満江=河一面。
◯金波=月影が江水に映じて波立つこと。
〈大意〉
浪華橋の橋上橋下、涼みの人、涼みの舟、人の出が盛りで賑やかなこと。家に引きこもっていられぬほどの良夜である。月は今や天心に昇って、皓々とさえ渡り、しっとりと露を帯びている。涼み舟はくしの歯を並べたようにぎっしりと並んでおり、その舟からは管楽器(尺八)の音やや弦楽器(三味線)の音が、あでやかに澄み響いてくる。それらの舟で、あれほどに広い河もすっかり埋められ、月影が水に映じて金波を起こす余地はどこにもない。
〈解説〉
『頼山陽詩集』巻四(文政10年、山陽48歳)に「浪華橋納涼」と題して収められるものと異同があります。山陽の第二子・頼支峰の箱書きによれば、本作品揮毫の詩は文政10年(1827年)以降に作り直されたものだそうです。
詩集に収録される詩は、閏6月15日に篠崎小竹、大窪詩仏と共に、介川緑堂に招かれて涼み舟の中で賦しられました。(Y)
作家について
頼山陽(1780~1832)は、頼春水の長男。広島藩の藩儒となった父から、厳しく育てられた山陽は若い頃から奇行に走り、やがて脱藩、京へ出て塾を開いた。山陽の周辺には木米、田能村竹田、岡田半江、浦上春琴など...
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