富岡鉄斎
墨蘭図

Tomioka Tessai
orchid

掛軸　紙本　133cm×34cm(総丈211cm×47,5cm) 共箱　二重箱入 富岡鉄斎鑑定委員会鑑定書取得保証致します

作品の状態について

画面に少しオレがあります。
表装は良い状態です。

君子居之何陋之有
　鐵齋八十有五叟

〈読み〉
君子これに居らば、何の陋(いや)しきことかこれ有らん。

〈意味〉
君子（ひとかどの立派な人物）がそこに住めば、何のむさ苦しいことがあろうか（君子には感化力があるのだから、心配はいらない）。

〈解説〉
　ほのかな香りと気品を備えた蘭は、古くから高潔な君子の特性に似ているとされ、竹、菊、梅とともに「四君子」と呼ばれ、文人が好んで描いた画題です。
　鉄斎85歳の時の作品。蘭と岩石のほかに霊芝が描き添えられ、何らかの祝賀の意を込めて制作されたことがうかがえます。賛文には『論語』子罕 第九の一節が記されています。(Ｙ)

作家について

富岡鉄斎（1836〜1924）は、京都に生まれた日本画家。

「万巻の書を読み 万里の道を行く」の座右の銘を実践した鉄斎の作品は、壮大なスケールと存在感を放っている。

画は勿論、国学・儒学を修め、幕末には...

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