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富岡鉄斎
名花十友図
Tomioka Tessai
Flowers
掛軸 絹本 132,5cm×51,5cm(総丈193cm×68cm) 共箱 富岡鉄斎鑑定委員会鑑定書取得保証致します
作品の状態について
画面に少し巻きシワがありますが、鑑賞に影響するものではないと考えています。
表装は描かれた当時のままの裂が使われているウブ表装です。
明陸紹珩曰昔人有花中十友桂為仙友蓮為浄友
菊為逸友海棠名友荼蘼韻友瑞香殊友
臘梅奇友梔子禅友芝蘭芳友
應卯 晩秋 銕斎生
(読み)
明の陸紹珩曰く、昔人 花中の十友有り、桂を仙友と為し、蓮を浄友と為し、菊を逸友と為し、海棠を名友、荼蘼を韻友、瑞香を殊友、臘梅を奇友、梔子を禅友、芝蘭を芳友となすと。 応卯晩秋、銕斎生。
(大意)
明の陸紹珩は次のように言っている。「昔、花の中に十友がある。桂を仙友、蓮を浄友、菊を逸友、海棠を名友、荼蘼を韻友、瑞香を殊友、臘梅を奇友、梔子を禅友、芝蘭を芳友とする。」と。 応卯晩秋、銕斎生。
(箱書き)
慶應三秊龍舎丁卯小春三日題簽於居易書寮之讀史斎
此乃蔵弆之主山脇兄自携此乃於坐書之 銕農人富岡道節
(慶応三年龍舎丁卯小春三日、居易書寮の読史斎に於て題簽す。此(これ)乃ち之を蔵弆す主 山脇兄自ら携ふ。此乃ち坐して之を書す。銕農人富岡道節。)
○蔵弆 「蔵去」に同じ。書画などを所蔵すること。
名花十友の語は元来、宋の曽端伯の語として『三餘贅筆』に「十友十二客」と題して収まっており、諸書に引用されています。本作に書かれた賛は陸紹珩の「酔古堂剣掃」に見られますが、鉄斎は「梅為清友」(梅は清友と為す)をうっかり書き忘れてしまったようです。
落款に見える「応卯晩秋」とは、慶応3年(1867)丁卯陰暦9月のことで、本作は鉄斎32歳の作だと分かります。同年10月3日に鉄斎自身が箱書きを記しています。『鉄斎研究』には31歳と33歳筆の《名花十友図》が2点収載され、若い頃に好んで描いた画題であると推測できます。賛と箱書ともに、筆圧の変化が少ない細線で書かれ、若書きの「針金鉄斎」の特徴がよく表れた非常に錬度の高い作品です。(Y)
作家について
富岡鉄斎(1836〜1924)は、京都に生まれた日本画家。
「万巻の書を読み 万里の道を行く」の座右の銘を実践した鉄斎の作品は、壮大なスケールと存在感を放っている。
画は勿論、国学・儒学を修め、幕末には...
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