富岡鉄斎
南極寿星像

Tomioka Tessai
Jyuro-jin

掛軸 紙本 17cm×54,5cm(総丈116cm×65cm) 共箱 二重箱入 富岡鉄斎鑑定委員会鑑定書取得保証致します

作品の状態について

画面、表装共に良い状態です。

人生之貴不如寿
　大正三年三月鐵齋外史畫并題時年七十有九
(読み)
人生の貴きは寿(いのちなが)きに如かず。
　大正三年三月、鉄斎外史画き幷せて題す。時に年七十有九。
(大意)
人生において、身分が高くなることより長命であることの方が良い。　
(印章)
・｢鉄斎｣朱文円形複合印

　鉄斎79歳の作。朱衣を着た長頭の寿老人を描いています。寿老人は、中国の道教に由来し、福禄寿とともに南極星の化身とされています。日本では七福神の一人として、長寿の神様として親しまれています。また、寿老人に寄り添う鹿は、俸禄の｢禄｣に音が通じることから、寿老人とともに吉祥のモチーフとして描かれます。(Ｙ)

作家について

富岡鉄斎（1836〜1924）は、京都に生まれた日本画家。

「万巻の書を読み 万里の道を行く」の座右の銘を実践した鉄斎の作品は、壮大なスケールと存在感を放っている。

画は勿論、国学・儒学を修め、幕末には...

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