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伊藤博文
七言絶句
Ito Hirobumi
Calligraphy
掛軸 絖本 144,5cm×50,5cm(総丈224cm×67,5cm) 渡辺沙鷗箱書
作品の状態について
画面右上に少しオレがあります。
表装は大変良い状態です。
豪氣堂々横太空日東誰使
帝威隆髙楼傾盡三杯酒天下
英雄在眼中 博文
〈読み〉
豪気堂々 太空に横たわる、日東 誰か帝威をして隆んならしめん。
高楼 傾け尽くす 三杯の酒、天下の英雄 眼中に在り。
〈語註〉
◯豪気=盛んな意気込み。才知があって他に屈しないさま。
◯堂々=雄大なさま。
◯太空=大空。天空。
◯日東=日本国の別称。
◯帝威=天子の威光。皇威。
◯高楼=高く立派な建物。
◯在眼中=眼の中に入るくらい小さい。「眼中に無し」と同義。
〈私訳〉
我輩の盛んな意気込みは大空に横たわっている。この日本の中で、天皇の威光を盛んさせることができるのは、一体誰であろうか(我輩の他には居るまい)。今、この高楼に登って沢山の酒を傾けながら、古今の英雄たちを見渡すと、誰も彼も眼の中に入ってしまうほどちっぽけに見えてくる。
〈解説〉
自作の詩を晩年に揮毫した作品。「某楼に飲む」と題する七言絶句で、明治初年に作られた詩です。吟題を別に「豪氣」や「偶成」とするものもあります。高楼で酒を呑み、高揚した気分を詠んだ、覇気に富んだ詩です。
明治・大正期の書家、渡辺沙鷗(1864-1916)による箱書きがあります。「明治四十四年辛亥七月上浣於揚青草堂東海居士沙鷗題匣」とあり、明治44年(1911)7月上旬に記されたものと分かります。(Y)
作家について
伊藤博文(1841~1909)は、山口県に生まれる。嘉永2年9歳の時に萩に移り、17歳の時に松下村塾に入門する。木戸孝允、高杉晋作、久坂玄瑞らと交わり、文久2年には久坂玄瑞とともに尊王攘夷の志士として活躍した。...
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