東東洋 (あずまとうよう)
東東洋(1755~1839)は、仙台の画家岩淵元方の長男として生まれる。
遊歴中の江戸の表絵師狩野梅笑に学び、18歳で梅笑の婿となり江戸に出る。
20歳頃に京に上り、30歳代初め頃には長崎に行き文人画、南蘋風などに触れる。
また、当時活躍していた円山応挙の影響を強く受ける。
寛政8年に仙台藩の画工を命じられ、拠点を京におきながら、江戸上屋敷、仙台城、藩校などに腕をふるい、71歳で仙台に帰郷した。
画風は、柔らかな線を生かした親しみやすいもので、特に鹿の絵の名手として知られる。