細川幽斎 (ほそかわゆうさい)
細川幽斎(1534-1610)は、京都に生まれた安土桃山から江戸時代初期の武将、歌人。三淵晴員の子であり、細川元常の養子。肥後細川家初代・細川忠興の父。はじめ足利義晴・義輝・義昭に仕える。のちに織田信長・豊臣秀吉・徳川家康に仕えた。三条西実枝に師事して和歌を学び、古今伝授を受け二条派の正統を継承した。近世歌学の祖と称される。また、有職故実、書道、茶道などにも精通した文化人であった。名は藤孝。別号に玄旨、兵部大輔。「百人一首抄」「詠歌大概抄」「衆妙集」「幽斎翁聞書」「九州道の記」など多くの作品がある。