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本阿弥光悦
消息
Honami Koetsu
letter
掛軸 紙本 27,8cm×37,8cm(総丈111cm×46cm) 二重箱入
作品の状態について
画面にウブなオレがありますが、鑑賞に影響するオレではないと考えています。
表装は良い状態です。
御無心之儀候ヘ共
松平摂津守様江相渡
申候御宿之内ニ我等れうり
を申付者御入候御用捨
候て可被下候萬事頼
入存候 恐惶謹言
三月十八日 光悦(花押)
〈読み〉
御無心の儀候へ共、松平摂津守様へ相渡し申し候。御宿の内に我等れうりを申し付けば御入候。御用捨候て下さるべく候。萬事頼み入り存じ候。恐惶謹言。
三月十八日 光悦(花押)
〈語注〉
◯無心 金品を用立てしてもらうこと。 ◯我等 (単数で、卑下した気持ちを含んで)われ、わたし、わたくし。 ◯れうり 「料理」。(1)食材を整え調理すること。(2)物事を取りはからって処理すること。 ◯御入候 「あり」「行く」「来」「入る」の尊敬語「御入りあり」の丁寧な言い方。おいでになります。お入りになります。いらっしゃいます。 ◯用捨 控え目にすること。遠慮すること。 ◯頼入 心から深く頼み込む。
〈主旨〉
ご無心のことですが、松平摂津守様へお渡しします。私が宿屋に料理を申し付けたので、おいでになります。(お会いなる時は)控え目にしてくださいませ。万事お頼み申します。恐れながら申し上げます。
〈解説〉
宛先は不明ですが、宛所の人物から金品を用立てしてもらうよう頼まれていた光悦が松平摂津守様をお呼びして一席設けたことが分かります。この書状のような日常のやり取りを自然に書いた率意(=ただ心のままに書くこと)の書も光悦の大きな魅力です。書風や「光悦」の署名、花押の形から見て、軽い中風を患った後そんなに経たない頃に書かれたものと考えられます。つまり、慶長末前後(光悦の50代半ばから後半にかけて)の執筆です。力強い文字構成の中にふっくらした豊かさと伸びやかさを感じさせる、すっきりとした書状です。(Y)
作家について
本阿弥光悦(1558~1637)は、刀剣の研磨、鑑定を家業とする本阿弥家に生まれる。1615年の大阪夏の陣の後、58歳の時徳川家康から洛北・鷹峯に土地を与えられ、ここに町衆や職人らを集めて光悦村をつくった。
光...
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