クリックすると画像を拡大できます。
横井小楠
二行書
Yokoi Shonan
Calligraphy
掛軸 紙本 130cm×29cm(総丈185cm×41,5cm) 箱入
作品の状態について
画面は少しアレています。
表装は良い状態です。
古今殉国士如林心事茫々不可尋君
自天成好男子奚曽一點愛名心
題楠中将圖横存
〈訓読〉
古今殉国 士林の如く、心事茫々 尋ぬべからず。
君自(おのずか)ら天成の好男子、奚(なん)ぞ曽(かつ)て一点の名を愛するの心あらんや。
楠中将の図に題す。横存。
〈大意〉
古今の殉国の士は数知れず、それぞれ思いは様々、いちいち測り知ることができない。しかし、君だけは持って生まれた好男子、功名心などかけらもない。
◯心事 心に思う事柄。 ◯天成 人力によらず、自然にうまくできあがること。天性。 ◯好男子 快活で男らしい男。立派な男。好漢。
〈印章〉
・白文方印「横井時存」
・朱文方印「小楠堂主」
・白文長方印「明其道不計其功」
[訓読]其の道を明らかにして其の功を計らず。
[出典]『漢書・董仲舒傳』に「君子正其誼不謀其利、明其道不計其功」とある。
〈解説〉
小楠の漢詩集『小楠堂詩草』に「題楠公父子訣別圖(楠公父子訣別の図に題す)」と題して収まる七言絶句が揮毫されています。楠木正成・正行父子の桜井駅の別れの図を見て詠んだもので、小楠が重要だとしてこの詩題の上に◯印を付けています。安政5年(1858)元旦から福井藩より招聘される同5年3月までの間(小楠50歳)に詠まれたものと考えられます。
楠公父子訣別とは、1336年(建武3年・延元元年)、足利尊氏の大軍を迎え撃つため兵庫に赴こうとしていた楠木正成(1294?−1336)が桜井駅(現大阪府三島郡島本町桜井)に嫡男正行(1326?−1348)を呼び寄せ訣別の宴を開き、遺訓を与えて河内国に帰らせたとされる出来事です。この伝承は「桜井の別れ」として後世の人々に広く知られています。(Y)
◯『小楠堂詩草』 江戸遊学から帰熊した天保11年(1840)から元治元年(1864)頃までに詠んだ詩が編年に収録されています。
作家について
横井小楠(1809-1869)は、肥後に生まれた幕末の熊本藩士・政治家・思想家。
通称、平四郎。藩政改革に努めたが失敗。松平慶永に招かれて福井藩の藩政を指導。富国強兵を説き、幕府の公武合体運動に活躍。明治維新...
ご購入について
当ホームページ上で扱っております作品は、店舗でのご購入だけでなく、通信販売にも対応しております。
作品のご購入は、お電話、お問い合わせフォームよりご連絡ください。当店スタッフが心を込めてご案内いたします。
また、ホームページ掲載作品以外にも多数の在庫がございますので、お探しの作家・作品がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
担当者番号:080-9608-7598
(受付時間:10:00~20:00)
※店を不在にしている事がありますので、担当者携帯にご連絡ください。
※スマホでご覧の場合、上記の番号をタップで電話が掛けられます。
ご購入の流れ
お問い合わせ
お電話・お問い合わせフォームよりご連絡ください。
ご注文の確認
送信内容の控えを自動でお送りしております。
もし届かない場合はトラブルにより
届いていない可能性がありますのでご連絡下さい。
ご注文の確定
ご注文内容の確認をさせて頂きます。
お越し頂いてのご確認ももちろん可能です。
代金のお支払い
通販のお支払い方法は、
銀行振込(先払い)のみとなっております。
店頭ではクレジットカードもご利用頂けます。
商品の発送
きっちりと梱包してお届けいたします。