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大愚宗築
偈
Daigu Sochiku
Calligraphy
掛軸 紙本 26cm×54cm(総丈116cm×56cm) 箱入
作品の状態について
画面はアレています。
表装は良い状態です。
依木求魚文
字学守株
得兎坐禅僧
一宗掃地春
風國吹少林
花移葛藤
歳旦拙偈
前住妙心現住法幢大愚
〈訓読〉
木に依(よ)って魚を求む 文字の学、株(くいぜ)を守って兎を得 坐禅僧。
一宗 地を掃(はら)う 春風の国、少林の花を吹いて葛藤に移す。
歳旦拙偈。前住妙心現住法幢大愚。
〈大意〉
文字を学んでも、坐禅を組んでも、教外別伝、直指人心の端的にはたどり着けぬ。暖かい春国の風は達磨の一宗を払い尽くし、一華五葉の花を文字の穴蔵に吹き寄せている。
〈解説〉
偈とは、禅宗において悟りの境地などの宗教的内容を、詩の形式を借りて表現したものです。偈頌、詩偈、頌とも言います。ある人は「詩偈とは、意満ちて、言葉足らざるものなり」と述べています。つまり、その満ちた意想は決して言葉で表現し切れるものではないということです。
愚堂和尚の語録に「歳旦」と題して収められる偈が書かれていますが、多少異同があります。「依木求魚」は、『孟子』梁恵王・上の「木に縁りて魚を求む」に基づく語で、木に登って魚を求めようとする意から、誤った手段では苦労しても目的が達成できないこと、不可能なことをいう譬喩で用いられます。「守株得兎」は、中国春秋時代、宋の農夫が、ある日、ウサギが切り株にぶつかって死んだのを見て、また同じような事が起こるものと思って、仕事もせず、毎日切り株を見守ってばかりいたので畑は荒れ果て、国中の笑い者になったという故事(『韓非子』五蠧)に基づく語です。いたずらに古い習慣やしきたりにとらわれて、融通が利かないことの喩えですが、この偈の場合は愚か者の意で用いられています。「一宗掃地・・・移葛藤」は、ぬくぬくと文字を学び、ぬくぬくと坐禅を組む行脚僧を憐愍(れいびん:あわれむこと。情けをかけること)しての句です。(Y)
作家について
大愚宗築(1584〜1669)は、天正12年岐阜県美濃市に生まれる。
23歳の頃から、愚堂・雲居らと結盟して諸国を行脚し、各地の宗匠に歴参の後、33歳の時江戸に南泉寺を開創した。のち再び雲水に戻り練心開悟して、...
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