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土佐光起
鶉図
Tosa Mitsuoki
quail
掛軸 絹本 99,1cm×39,2cm(総丈185cm×49,5cm) 箱入
作品の状態について
画面は少しヤケていますが、鑑賞に影響するヤケではないと考えています。
表装は良い状態です。
表装締め直しを致しました。
鶉と花を描いた作品を多く残していますが、遠景を墨で描いている作品は珍しいです。
(読み)
夕されば野邊の
あきかぜみにしみて
うづらなくなり
深草のさと
◯秋風 「飽き」がかかる。 ◯うづら 「憂」「辛」がかかる。 ◯深草のさと 今の京都市伏見区深草一帯で、草深い野というイメージを持つ歌枕。
(口語訳)
夕方になると、野辺を吹きわたる秋風(の冷たさ)が身にしみて感じられ、鶉のもの寂しい鳴き声が聞こえてくる、この深草の里は。
「土佐法眼常昭筆」落款は、貞亨2年から元禄4年(1685-1691)の間で用いられたため、本作は光起が69歳から亡くなる75歳までの7年の間に制作したものと分かります。
賛には、平安時代末期の歌人、藤原俊成(1114-1204)の和歌が書かれています。『千載集』の撰者である藤原俊成が自ら入集させた歌で、『千載集』秋上に収まっています。この歌は、『伊勢物語』123段で語られる、男の愛情が薄れた折に「野とならば鶉となりて鳴きをらむかりにだにやは君は来(こ)ざらむ」(口語訳=(あなたの訪れが絶え)ここが(おっしゃるように)草深い野となったならば、私は鶉になり、鳴いて(待って)おりましょう、(そうしたら)せめて狩りになりとあなたは来てくれないないでしょうか。いや、来てくれるでしょう。)と詠んだ女の話を典拠として詠まれています。(Y)
作家について
土佐光起(1617〜1691)は、大阪に生まれた日本画家。
伝統的な土佐派の画法だけでなく、狩野派の要素も加えた作品を多く残した。また、中国宋・元画を学んで新しい様式を創始した。
1654年に失われていた宮廷...
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