富岡鉄斎
浣花小渓図
Tomioka Tessai
Landscape
掛軸 絹本 16,5cm×54,5cm(総丈135cm×65cm) 二重箱入 富岡鉄斎鑑定委員会鑑定書附
作品の状態について
画面、表装共に良い状態です。
浣花小溪
余數年前遊此賞楓如其溪山待趣畫意亦覚不乏也
大正七年八月八十又三翁鐵齋外史
(読み)
浣花小渓
余は数年前、此に遊び楓を賞(め)づ。如其(も)し渓山 趣を待たんば、画意も亦た乏しからざるを覚ゆなり。
大正七年八月。八十又三翁 鉄斎外史。
○浣花小渓 ここでは、香川県の小豆島の中央に位置する寒霞渓こと。天保2年(1831)、阿波の文人・貫名海屋が来山。神懸山の風景を杜甫の詩にちなみ「浣花渓」と称した。
(大意)
浣花小渓。
私は数年前、寒霞渓を訪れ紅葉を楽しんだ。もし、ここの渓谷や山が趣を備えているならば、私の描いた画にも同じくその趣を感じるはずだ。
(印章)
・「百錬・無倦」白文・朱文方連印 明治時代 小沢荻処刻
・「銕翁」朱文楕円印 江戸時代後期
解説・・・鉄翁祖門(1791-1871)の用印。
鉄斎83歳の作。明治37年(1904)11月、鉄斎69歳の時、息子・謙蔵を伴い小豆島の寒霞渓に遊び、帰途は金刀比羅宮を参拝しました。
木々は山全体が燃えるように真っ赤に色づき、紅葉の見頃をちょうど迎えた寒霞渓を描いています。渓谷の向こう側には穏やか瀬戸内海も望むことができます。寒霞渓はおよそ1300万年前の火山活動により堆積した安山岩や集塊岩などの岩石が、度重なる地殻変動や侵食により、そそりたつ奇岩怪石の絶景をつくりあげました。日本三大渓谷美のひとつに数えられ、小豆島が世界に誇る景勝地です。
赤や黄色の紅葉のコントラストがごつごつとした岩肌に映えるこの絶景に、鉄斎が胸を打たれたことは画から十分に伝わってきます。(Y)
作家について
富岡鉄斎(1836〜1924)は、京都に生まれた日本画家。
「万巻の書を読み 万里の道を行く」の座右の銘を実践した鉄斎の作品は、壮大なスケールと存在感を放っている。
画は勿論、国学・儒学を修め、幕末には...
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