富岡鉄斎
蓮鷺図
Tomioka Tessai
lotus and a heron
掛軸 絹本 125cm×42cm(総丈207cm×54,5cm)箱入 富岡鉄斎鑑定委員会鑑定書取得保証致します。
作品の状態について
画面真ん中辺りの絹に一箇所浮きがあります。
表装は描かれた当時から変わっていないと考えております。
芰蘗花始存紅影蘸園池細雨
凌晨道幽風吹向晩依稀菩
薩相明麗美人侮假令生泥裡
清潔摠如斯
銕齋嬾史并題
※「向」の位置について・・・「吹」の左下に点が見えるので「向晩」となります。
(読み)
芰蘗花始めて存し、紅影園池を蘸(ひた)す。
細雨晨道を凌ぎ、幽風吹きて晩れに向(なんな)んとす。
依稀たること菩薩の相、明麗美人侮る。
仮令(たと)ひ泥裡に生ずれども、清潔は総て斯くの如し。
鉄斎嬾史并せて題す。
朱文「道節」、白文「銕齋戲筆」が捺されています。鉄斎の名ははじめ猷輔または猷介、のちに道昂、道節、維新後(鉄斎33歳)は百錬に改めました。「道節」は30歳前後に用いた名とされ、その名を落款に書いた作として「烟霞幽情図」(1864年鉄斎29歳作、清荒神清澄寺 鉄斎美術館蔵)があります。また、白文印「銕齋戲筆」を大田垣蓮月との合作に捺した作品も遺っています。
賛や落款の書きぶりは、21歳の頃から学僕として北白川の心性寺で寝食を共にし、薫陶を受けた大田垣蓮月の書風の影響が大きいと言えるでしょう。筆圧の変化が少ない細線で、軽快かつ鋭敏なタッチで紙面を切っていくように書かれ、「針金鉄斎」といわれる若書きの書風の特徴がよく表れています。
書風や印の使用例などから推測すると、本作は30~33歳の頃に揮毫されたものであると考えられます。後年の鉄斎の書画とは全く異なる趣があり、多様な表現を吸収しようとしていた若々しい鉄斎を垣間見ることができます。(Y)
作家について
富岡鉄斎(1836〜1924)は、京都に生まれた日本画家。
「万巻の書を読み 万里の道を行く」の座右の銘を実践した鉄斎の作品は、壮大なスケールと存在感を放っている。
画は勿論、国学・儒学を修め、幕末には...
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