仙厓
丹霞焼仏
Sengai
zenga
掛け軸 紙本 115cm×28cm(総丈187cm×31cm)箱入
作品の状態について
画面、表装ともに良い状態です。
表装締め直しを致しました。
冒寒風烈
好擁火爐
若道燒佛
墮落眉鬚
(読み)
冒寒風烈、火炉を擁すに好(よ)し。
焼仏と道(い)ふが若(ごと)く、眉鬚堕落す。
【冒寒】冷気をつく。【風烈】風が激しく吹く。
禅僧丹霞天然(739~824)の有名な焼仏の話を描いたもので、禅画の題材に好んで用いられます。
その話を少し紹介しましょう。丹霞が洛陽の慧林寺を訪れたのは厳冬、大雪のある日でした。厳しい寒さに堪えかねて寺の仏殿から木仏を抱え降ろし、薪がわりに焼いて暖をとりました。寺の執事はこれを知り、呵責しました。ところが平気な顔をして丹霞は杖で灰をかき回しながら、「舎利をとりたいと思っているのだ」と言いました。舎利とは仏陀または聖者の遺骨のことです。執事が「木仏に舎利があるわけない」と言うと、丹霞は「舎利もないなら、ただの薪同然ではないか」と平然と暖をとり続けました。そして、木仏を焼いて暖をとった丹霞には何も起こらず、それに反して、呵責した執事に仏罰が下され、眉も鬚も抜ける報いを受けたといいます。
この作品は、『出光美術館蔵品図録 仙厓』や『仙厓禅師遺墨集』、雑誌「大日」などに収められる丹霞焼仏の画とは異なる新たな画で、丹霞が両手で斧を振り上げ、木仏を割って火の中にくべようとしている場面を描いています。みなさんから見て、描かれた丹霞や仏像の表情はどう映りますか。何かを語りかけてくるようです。
上部に書かれた賛の筆致は、洒脱な雰囲気が漂いながらも、当時流行した董其昌や張瑞図らの書の影響も見せ、仙厓芸術が確かな書法に則っていることを示しています。(Y)
作家について
仙厓義梵(1750~1837)は、美濃に生まれる。博多の聖福寺の住職を長年つとめ、軽妙洒脱な禅画を描いた。あまりにも人気で揮毫の依頼が殺到するのに困り、「断筆宣言」をしたこともあったほどだった。「うらめし...
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