寂厳
一行書双幅
Jyakugon
calligraphy
掛け軸 紙本 各133cm×23cm(総丈各195cm×29,5cm)箱入
作品の状態について
画面、表装共に大変良い状態です。
結客五陵東相懸入漢宮
但携龍劔往不必(問)雌雄
(読み)
結客は五陵の東 相懸(あいがけ)し漢宮に入る
但だ龍剣を携えて往くは必ずしも雌雄を問わず
運筆に迷いがなく、軽快でなめらかに書き上げられた作です。同じ詩を書いたものが岡山県立美術館に所蔵されています。所蔵作には「…不必問雌雄」と書かれていることから、問字を書き落としてしまったようです。
寂厳直筆の漢詩集『松石餘稿』が、住職を務めた岡山の宝島寺に伝存しており、それには推敲の跡が見られるそうです。推敲を重ねて詩を作るうえで、同じ詩を書くということはこの詩を好んでいたことが想像できます。この双幅はその事を示す貴重な作だと考えています。
寂厳の書については、『寂厳遺墨集』の中で長尾雨山が「寂厳の書は亦た文氏より出づ」と書き記しています。ここでの文氏とは中国・明代の文徴明です。他に学書の諸説はありますが、明代の書の影響を受けています。内藤湖南も言葉を記しており、中国書画の鑑識で双璧をなした二人の跋があることは、当時から寂厳に対しての評価があったと言えます。(Y)
作家について
寂厳(1702〜1771)は、岡山県に生まれた僧。
真言宗・宝島寺の住職を務めた。
悉曇学(しったんがく)を学び、江戸時代を代表する学僧であった。
良寛・明月・慈雲・と共に近世における「四大書僧」と称される。
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