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釈宗演
観音図
Shaku Soen
Kannon
掛軸 森村宜稲画 絹本 110,5cm×39,5cm(総丈200cm×51,3cm) 森村宜稲箱書
作品の状態について
画面、表装ともに良い状態です。
珍しい図柄の為、画題がわかりません。
〈本文〉
離家既三月
謝遠玉葬匣
風臨楊枝痩
月明胡馬嘶
圓覚宗演拝題
箱書:明治辛亥春日於総見精舎 宣稲拝筆
〈読み〉
家を離れて既に三月,遠く謝す玉葬匣。
風に臨みて楊枝は痩せ,月明るく胡馬嘶く。
〈語注〉
謝→別れを告げる。
玉→敬語。相手の身体の言動を尊称するために使う。
葬匣→棺
楊枝→柳の枝。昔は別れの時に折って送った。サンクリット語では歯を磨く枝。
胡馬→胡人の軍隊。西北民族地区で生まれた馬。故郷を想い忘れないことの比喩。
〈大意〉
故郷を離れて既に三か月が経った、遠く離れたところからあなたに別れを告げます。
日が経つにつれて思い出は擦り減るが、今夜も月を見ては故郷を想う。
〈解説〉
森宣稲の箱書きは1911年、39歳のときのものです。
柳の枝を持った観音は「楊柳観音」と呼ばれ、三十三観音の一番目として知られています。またの名を「薬王観音」。
普通左手は無畏印を結ぶか水瓶を持ち、右手に柳の枝を持ちますが、画の観音は左手に柳の枝を持ち右手には何も持っていません。
楊柳観音は厄災を除き、何事もうまくいくことを表します。
また健康や事業を庇護してくれるといわれています。
詩は少し寂しげではありますが、静かな響きがあり、観音の画とよく合っている作品です。(G)
作家について
釈宗演(1860〜1919)は、福井県に生まれた臨済宗の僧。
京都妙心寺の越渓守謙のもとで得度し、曹源寺の儀山善来や、建仁寺の千葉俊涯のもとで修行した。
鎌倉円覚寺において今北洪川の法をついだ。
慶應義塾...
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