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富岡鉄斎
層巒深林図
Tomioka Tessai
Landscape
掛軸 絖本 146,3cm×51,2cm(総丈209cm×65,5cm) 共箱 二重箱入 富岡鉄斎鑑定委員会鑑定書取得保証致します
作品の状態について
画面、表装ともに大変良い状態です。
有有橆橆且堪煩勞々碌々幾時間人心曲曲
灣灣水世事重重疊疊山古古今今
多變改貧貧富富有循環将々就々
随時過苦々甜々命一般
此詩明人羅念庵作也甚有致輕淺者恐不能
得其意耳 鐵崖
〈読み〉
有々無々且(しばら)く煩に堪ふ。労々碌々 幾時の間。
人心は曲々湾々の水。世事は重々畳々の山。
古々今々変改多く。貧々富々循環有り。
将々就々時に随ひて過ぐ。苦々甜々命一般。
此の詩は明人羅念庵の作なり。甚だ致あり。軽浅なる者は恐らく其の意を得る能はざらんのみ。鉄崖。
〈大意〉
有無さまざまの煩わしさを、どうやら我慢する。がたがた忙しく暮らせば、どれだけの(閑な)時間があるだろう。人の心は曲がりくねった川のようであり、世間の事は幾重にも重なった山のように面倒なもの。古今変改多く、貧富はぐるぐるめぐるもの。何とか彼とか間に合わせて時の宜しき従って暮らし、苦しいことも楽しいことも天命と心得て気にしない。
この詩は明代の羅念庵によって作られたもので、大変趣深い。しかし、浅薄な者にはその真意を理解することはできないだろう。
〈解説〉
樹木の生い茂った奥深い林の中にある水辺の庵には高士がたたずみ、煙霞の向こうには山々が幾重にも重なって聳える様子が描かれています。主山の脇から水が勢いよく流れ落ちています。山の背後にはさらに遠山が見え、高さと奥行きを感じさせます。
賛は、中国明代の儒学者・羅洪先(1504-1564)の撰になる「醒世詩二十二首」の一つを記しています。また、「鐵崖」の自署があることから、40歳代半ばから50歳にかけての作品だと分かります。鉄斎がこの短い期間に多用した号が「鐵崖」です。(Y)
作家について
富岡鉄斎(1836〜1924)は、京都に生まれた日本画家。
「万巻の書を読み 万里の道を行く」の座右の銘を実践した鉄斎の作品は、壮大なスケールと存在感を放っている。
画は勿論、国学・儒学を修め、幕末には...
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