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富岡鉄斎
蘭亭旧蹟図
Tomioka Tessai
Landscape
掛軸 絹本 129,5cm×42,3cm(総丈215cm×58cm) 桑名鉄城箱書
作品の状態について
画面、表装ともに良い状態です。
掃石焚香任意眠醒來時有
客談玄松風不用蒲葵扇坐
對青崖百丈泉
王陽明詩 鐵齋外史寫
〈読み〉
石を掃ひ 香を焚き 意に任せて眠る、醒め来たりて時に客の玄を談ずる有り。
松風用ひず 蒲葵の扇、坐(そぞ)ろに対す 青崖 百丈の泉。
王陽明詩 鉄斎外史写す。
〈語釈〉
◯談玄=深奥の理を談ずる。
◯蒲葵扇=葵扇、芭蕉扇ともいう。蒲(葡)葵はビンロウの一種。葉で扇を作る。
◯百丈泉=滝。
〈大意〉
石を掃き清め、香を焚き、意のままに眠る。醒めた時には、訪れた客と玄妙なことを語る。松の風が吹き、蒲葵(びろう)の扇は必要なく、なんとなしに対面するのは青く繁った崖と百丈の泉である。
〈解説〉
会稽山陰(浙江省紹興)の蘭亭を描いています。蘭亭は、中国・東晋時代の永和9年(353)3月3日、王羲之が当時の名士41人を招き、禊の儀式を行い、流觴曲水の雅宴を開いた地です。賛には、明の儒者・王陽明の「山中懶睡 四首」の第二首を引いています。世間の束縛を逃れた山中の閑生活を詠った詩です。
遠くに見える大きな岩間から流れ落ちた水を引いて、画面右から前景へと曲がりくねった流れ配しています。室内で深奥の理を談ずる二人、庭を箒で掃く童子、水辺には一羽の鶴、穏やかな風景が描かれています。
篆刻家である桑名鉄城(1864-1938)の箱書きには、「鉄斎は、永和癸丑の年から1560年後にあたる癸丑の年(大正2年、1913年)にある人が会稽の蘭渚から持ち帰った水の残りを用い、この図を描いて贈った」と記されています。(Y)
作家について
富岡鉄斎(1836〜1924)は、京都に生まれた日本画家。
「万巻の書を読み 万里の道を行く」の座右の銘を実践した鉄斎の作品は、壮大なスケールと存在感を放っている。
画は勿論、国学・儒学を修め、幕末には...
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