富岡鉄斎
墨戯小品

Tomioka Tessai
caricature

掛軸　紙本　36,3cm×6cm(台紙66,5cm×24cm,総丈142cm×26cm) 共箱　富岡鉄斎鑑定委員会鑑定書取得保証致します

作品の状態について

画面、表装ともに良い状態です。
箱書が大正9年86歳に書かれている事から画も80歳代以降に描かれたと考えています。

一年乃油しほりて酒の泡　鐵齋

〈読み〉
一年の油しぼりて酒の泡　鉄斎

〈解説〉
　三味線を奏でる芸妓の前で、扇子を持って踊る酔っ払いを描いています。盛大に飲んでしまったのか、床に倒れた酒瓶も見えます。
　賛は、「油をしぼる」という諺を用いて、一年間の努力や苦労が一瞬にして儚く消えてしまうこと、または努力の結果が一瞬の喜びや達成感で終わってしまうことを示唆しています。人間の努力や苦労の儚さや、努力と成果の関係性について深く考えさせる作品となっています。(Ｙ)

作家について

富岡鉄斎（1836〜1924）は、京都に生まれた日本画家。

「万巻の書を読み 万里の道を行く」の座右の銘を実践した鉄斎の作品は、壮大なスケールと存在感を放っている。

画は勿論、国学・儒学を修め、幕末には...

販売と買取（鑑定・査定）について

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