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池大雅
淡彩山水図
Ike Taiga
Landscape
掛軸 紙本 30cm×45,3cm(総丈111cm×58cm) 箱入
作品の状態について
画面、表装共に良い状態です。
表装締め直しを致しました。
画の出来はもちろんですが、書の出来が素晴らしい作品です。
東皐池無名稿
認篷天半壓
解欖岸漸
移宿鳥疎桐
点泊舩老柳
欹
〈読み〉
認む 篷の天半に壓するを、纜(ともづな)を解けば岸漸く移る。
宿鳥疎桐に点じ、泊船老柳に欹(そばだ)つ。
〈語釈〉
◯認篷天半壓=遠くに泛ぶ船が、水平線の高さゆえにまるで空に懸かっているかのようだ、という表現は、例えば李白「黄鶴樓送孟浩然之廣陵」(『唐詩選』巻七)に「孤帆遠影碧空盡、唯見長江天際流。」とある。
◯解欖=正しくは「解纜」。もやいを解いて出船すること。
◯疏桐=枝葉の疎らなアオギリ。秋の葉を落とした姿を言うことが多い。「疎桐」「老柳」の語からすると、この詩・画の季節は秋と見るべきか。
〈大意〉
遠く、帆船が空の真中に懸かっているのが見て取れる。ロープを解いて船出すると、だんだん岸辺の景色が移ろってゆく。枝も疎らな梧桐(アオギリ)に、そこをねぐらに住む鳥が、点々と止まっていて、年老いた柳の樹に、そこに泊めてある船が寄りかかるように繋いである。
〈解説〉
大きな河(あるいは湖)を中心とした秋の山水風景です。樹木の葉や遠山に薄く代赭を施した淡彩が秋らしい空気を感じさせます。
自賛は、「池無名稿」という落款からすると、大雅自作の詩であることが分かります。はるか遠く空の中ほどにかかる三艘の帆舟、前景の岸辺の柳の老木に寄りかかるように停泊する舟は、「認篷天半壓」「泊舩老柳欹」の句に対応しています。画面中央の水面に浮かぶ帆舟に乗る人物が大雅自身なのであろう。落ち着いた行書の自賛と雄大な自然景観の描写とが呼応し、さらに深い表現世界を生み出しています。(Y)
作家について
池大雅(1723~1776)は、京都に生まれる。7歳にして宇治の萬福寺で書いた書を絶賛されるような、天才肌の文人だった。絵は画譜類や中国絵画を模写して独学で学んだが、儒学者や禅僧の援助を得て、画家の才能を早...
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