山岡鉄舟
一行書
Yamaoka Tesshu
Calligraphy
掛軸 紙本 136,4cm×31cm(総丈209cm×42cm) 箱入
作品の状態について
画面に少し巻シワがありますが、鑑賞に影響しないと考えています。
表装は作品が書かれた当時のウブ表装だと考えています。
天行已過来萬福
正四位山岡鐵太郎書
〈読み〉
天行已(すで)に過ぎて 万福来(きた)る。
正四位山岡鉄太郎書す。
〈大意〉
天の運行が順調に進む以上は、すべての福を招くことができる。
※読み・大意は、島森哲男「范成大《臘月村田楽府十首》注釈 附《上元紀呉中節物俳諧體三十二韻》注釈」より抜粋。
〈解説〉
草書で一気呵成に揮毫されるのは、中国の南宋時代の政治家・詩人である范成大(1126-1193)の「臘月村田楽府十首・口数粥行」の一節。口数粥行とは、12月25日に邪気を払うという小豆粥を家族全員分作って共に食べることのうた。『易経』に「天行健なり。君子は以て自ら彊(つと)めて息(や)まず」(太陽や月、星などの天体の運行、春夏秋冬の推移は確実で全く絶えることがない。それを同じように、人間も常に気を抜くことなく弛まざる努力を続けていかなければならない)とあります。リーダーのあるべき姿を示唆していますが、本作品では禅の文脈で安心感を与えてくれる言葉として捉えることができるでしょう。
落款に「正四位山岡鉄太郎書」とあり、正四位に叙任されて晩年を過ごした明治15年以後の作であることが明らかですが、貴族院議員の大河内輝耕(1880-1955)の箱書きによって制作年代が分かります。本作品は、鉄舟が亡くなる3年前の明治18年(1885)3月、鉄舟50歳の作です。(Y)
◯ 箱書き ◯
此書は長島宗先代か簞笥町氏子總代として毎年氏神御祭禮に町内御神酒所へ掲揚する
須賀大神 稲荷大神両社御神号の揮毫を四谷仲町に居住せられた山岡鐵舟先生に乞ひしとき
共に書かれたもので時は明治十八年参月である
昭和廿弐年七月 貴族院議員
従二位勲二等子爵 大河内輝耕(花押)
謹書
作家について
山岡鉄舟(1836~1888)は、小野家の五男として江戸に生まれ、槍術の師、山岡家の養子となった。名は高歩、字は猛虎、通称鉄太郎。9歳の時、飛騨郡代に任じられた父に従い高山に移住、10歳から北辰一刀流の井上清...
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