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富岡鉄斎
二福神
Tomioka Tessai
Ebisu,Daikoku
掛軸 絖本 113,5cm×43cm(総丈185cm×57cm) 共箱 鉄斎研究所載品
作品の状態について
画面、表装ともに良い状態です。
克亨于誠
正七位富岡百錬謹寫
〈読み〉
克(よ)く誠なるに亨(う)く。
正七位富岡百錬謹みて写く。
〈大意〉
よこしまな心に打ち勝って真心を尽くしてこそ神は祈りを聞きとどける。
〈解説〉
左には、大きな袋を背負い、右手に打出の小槌を持つ大国主神。「大国」と「大黒」との音通が七福神の大黒天と習合して、福の神・縁結びの神として民間信仰に浸透しました。右には、釣り竿を携え、脇の下に鯛を抱える事代主神。出雲の国譲りの際、美保の岬に魚釣りに出かけていたことから、商売繁盛の神様の恵比須の姿、すなわち釣りをする姿になったと考えられています。
本作品は『鉄斎研究』第15号に収載され、鉄斎60歳代の作とされています。賛文は『書経』商書・太甲下の「鬼神無常享。享于克誠。(鬼神常に享くること無し。克く誠なるに享く)」に拠りますが、鉄斎は異なる語順で表現しているようです。日常の生活の中で清らかな事を重んじ、その誠の心こそが神様に通じるというこの言葉は、現代の私たちの心にも響きます。(Y)
◯大国主神(おおくにぬしのかみ)
素戔嗚尊(すさのおのみこと)の子とも6世の孫ともいわれ、出雲国の主神。少彦名命(すくなびこなのかみ)と協力して天下を経営し、禁厭(きんよう:まじないで病気や災害を防ぐこと)・医療などの道を教え、国土を天孫瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に譲って隠退しました。中世以来、大黒天と習合して民間信仰に浸透しました。
◯事代主神(ことしろぬしのかみ)
日本神話で大国主神の子。出雲の国譲りに際して、神に対して国土献上を父に勧め、天の逆手という呪いによって、自分が乗っていた船を青柴垣(あおふしかき)に変化させてその中に隠れ去ってしまいました。託宣の神ともいい、七福神の恵比寿様と同一視される神でもあります。
作家について
富岡鉄斎(1836〜1924)は、京都に生まれた日本画家。
「万巻の書を読み 万里の道を行く」の座右の銘を実践した鉄斎の作品は、壮大なスケールと存在感を放っている。
画は勿論、国学・儒学を修め、幕末には...
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