本阿弥光悦
消息
Honami Koetsu
Letter
掛軸 紙本 32cm×40,6cm(総丈113cm×43cm) 箱入
作品の状態について
画面、表装共に良い状態です。
表装裂は新たに古裂を用いて仕立てました。
中廻しには茶地銀紗、上下は縹地糸圭を使いました。
此日記ノ如御六ケ敷
事ナカク御調頼存候
越中ノ
別而知音之方ヨリ申来候
来廿三日ニ肥前殿申候ニ
路次十一二日ホトカゝリ可申候
其内ニたのミ申候 謹言
六日 光悦(花押)
〈語句〉
◯六ケ敷(むずかしく)=六借敷とも書く。「難し」の宛字。①困難な。②わずらわしく。③病気が治らず。④やっかいな問題。
◯知音=親友。友人。知人。
◯路次(ろし/ろじ)=道筋。道中。道の行程。
〈読み〉
此の日記の如く、御六ケ敷(むづかしき)事ながく、御調(みつぎ)頼り存じ候。越中の別して知音の方より申し来(きた)り候。来る廿三日に肥前殿申し候に、路次十一、二日ほどかかり申すべく候。其の内にたのみ申し候。謹言。
六日 光悦(花押)
〈主旨〉
こちらに記しました通り、難しき事が長引いておりますので、貢ぎ物はお頼みしたく存じます。越中の知り合いから申し出があり、この事を来る23日に肥前殿に申しますため、道中11、2日ほどかかります。(貢ぎ物の件は)その内にお頼み申します。一言申し上げます。
〈解説〉
宛名は不明ですが、献上品の用意をお願いする書状です。文面に「御六ケ敷事ナカク」とあることから、光悦は長く病気が治らなかったか、煩わしいことが長く続いていたかで、自身で献上品を用意できない状況だったことが分かります。
光悦らしい墨の濃淡や線の肥痩を巧みに用い、闊達な筆を駆った爽快みあふれる書きぶりです。(Y)
作家について
本阿弥光悦(1558~1637)は、刀剣の研磨、鑑定を家業とする本阿弥家に生まれる。1615年の大阪夏の陣の後、58歳の時徳川家康から洛北・鷹峯に土地を与えられ、ここに町衆や職人らを集めて光悦村をつくった。
光...
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