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古谷蒼韻
書 扇面
Furutani Soin
Calligraphy
掛軸 26cm×58,5cm、台紙49,5cm×62,7cm(総丈139cm×69,5cm) 共箱
作品の状態について
画面に少しシミが出ています。
表装は良い状態です。
人麿
度母之比乃
鞅可之於寳
図尓以良無日
八己藝和可
禮奈無以弊
乃愛多リ
微数
蒼韻
〈読み下し文〉
ともしびの あかしおほとに いらむひや こぎわかれなむ いへのあたりみず
(燈火の 明石大門に 入らむ日や 漕ぎ別れなむ 家のあたり見ず)
〈現代語訳〉
燈火明き明石、その明石の海峡にさしかかる日には、故郷(=大和)からまったく漕ぎ別れてしまうことになるのであろうか。もはや家族の住む大和の山々を見ることもなく。
〈語句〉
◯燈火=「明石」の枕詞。灯明が明るい意によってかけた。
◯入らむ日や=この「入ル」は海峡にさしかかる意。この「日」はday。
◯家=家郷。
✤明石=「孝徳紀」にいう畿内の西端、これより出れば天離る鄙で、旅人の不安が募る所であった。
〈解説〉
ほとんどを万葉仮名にして扇面形に『万葉集』巻三「柿本朝臣人麻呂羇旅歌八首」の一首(254)を揮毫しています。この歌は筑紫に下る時の歌ですが、次歌(255/天離る 鄙の長道ゆ・・・)の歓びを際立たせるためにここに置いた考えられているそうです。箱書きは「昭和乙丑師走 蒼韻自簽」とあり、昭和60年(1985)蒼韻61歳の時に記されたことが分かります。
また、蒼韻がこの歌と次歌を左右に配して揮毫した「萬葉歌・柿本人麿」(34.5×55.5cm、1999年)は京都迎賓館に所蔵されています。(Y)
作家について
古谷蒼韻(1924-2018)は、京都府巨椋池西の北川顔に生まれた書家。父は岩次郎、母はきぬ。7人兄弟の末子。
京都府立師範学校の4年時に中野越南と出会い、書を志した。越南の教えは「書の美の本質は造形の美も...
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