岡田米山人
立雛

Okada Beisanjin
Dolls' Festival

掛軸　紙本　53,5cm×17cm(総丈121cm×25,5cm) 箱入

作品の状態について

画面、表装共に良い状態です。
サイズも、作品もかわいい一幅です。

桃にくみまた菊に酌む
　　　盃のめくり尽せぬ
御世そたのしき
　七十又五翁米山人歌并畫

〈読み〉
桃にくみ また菊に酌む 盃の めぐり尽せぬ 御世ぞたのしき
　七十又五翁米山人歌い并（あわ）せて画く。

〈語注〉
◯御世　天皇の治世。

〈解説〉
　立雛図は、女の子の健やかな成長を祈る桃の節句（3月3日）に掛けられます。立雛は紙で作られた衣装を着ていることから、「紙雛」とも呼ばれます。本図は、吉祥を示す松の柄の入ったお揃いの衣装を着た男雛と女雛が仲睦まじく寄り添っています。また、款記に「七十又五翁米山人歌并畫」とあることから、米山人の最晩年の作と知れます。(Ｙ)

作家について

岡田米山人（1744～1820）は、生まれたのは大阪、神戸など諸説あり、没年にも異説がある。前半生は不明な点が多いが、播磨国神東群から大阪に出たと考えられている。米の商いを業といていたため、米山人と号した...

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