牧進 (まきすすむ)
牧進(1936-)は、東京に生まれた日本画家。1952年に川端龍子の内弟子となって教えを受ける。師である龍子が旗揚げした青龍社展で活躍し、青龍社第二十九回展に出品した「白薔薇」が初入選したのをはじめ、奨励賞3回、春季展賞4回を受賞。青龍社社友となった。青龍社の解散後は無所属で制作活動を続け、個展を中心に作品を発表。第三回山種美術館賞展では「叢」が優秀賞を受賞した。日本政府の依頼でも「富貴花」「愛華霊盛」(ASEAN本部に寄贈)、「牡丹」(フィリピン政府に寄贈)、「菖蒲」(マレーシア政府に寄贈)等の作品を制作している。また、川端康成文学賞の表彰状に添える作品を第一回から毎回制作したほか、邸永漢やドナルドキーンの新聞連載の挿絵も担当した。「牧進-現代の屏風絵」「牧進画集」等が刊行されている。