川端龍子 (かわばたりゅうし)
川端龍子(1885-1966)は、和歌山県に生まれた日本画家。本名は昇太郎。1895年に上京。中学校を中退後、白馬会洋画研究所,太平洋画会研究所で学び、はじめは洋画家として活動。東京内国勧業博覧会や文展などに作品を出品したほか、新聞などの挿絵も描いた。その後、渡米してボストン美術館を訪れたことをきっかけに日本画に転向。帰国後に平福百穂らの无声会(むせいかい)に参加した。院展で入選を重ね、日本美術院の同人にもなったが後に脱退。青龍社を主宰して活動をつづけた。「霊泉由来」「鳴門」「魚紋」等の作品がある。東京都の大田区には龍子の文化勲章受章と喜寿を記念して設立された龍子記念館がある。