郷倉和子 (ごうくらかずこ)
郷倉和子(1914~2016)は、東京に生まれた日本画家。日本画家である郷倉千靱の長女。花鳥画を得意とし、梅をテーマにした作品を多く描いた。
昭和10年に女子美術専門学校(現:女子美術大学)の日本画科を首席で卒業し、昭和11年の院展で「八仙花」が初入選。昭和12年からは安田靫彦に教えを受けた。
その後も院展を中心に活躍を続け、昭和32年には日本美術院賞を受賞。昭和35年に日本美術院同人となった。
昭和44年には片岡球子、三岸節子、荘司福、雨宮敬子らと共に女流画家による総合展「潮」を結成して第1回展から毎回出品。
昭和45年の院展では「榕樹」が文部大臣賞、昭和59年には「閑庭」が内閣総理大臣賞、平成2年には「静日」が日本芸術院恩賜賞を受賞。日本美術院理事や日本芸術院会員なども務めた。
また、平成4年には勲四等宝冠章を受章し、平成14年に文化功労者となった。平成25年11月には富山県立近代美術館で白寿を記念した「郷倉和子展 心の調べ」展が開催されている。歿後に正四位に叙され、旭日重光章を受章した。