横山華山 (よこやまかざん)
横山華山(1784-1837)は、京都に生まれた江戸時代後期の画家。名は一章。字は舜朗。山水・人物・花鳥画を得意とした。福井藩松平家の藩医の家に生まれ、西陣織業を営んでいた横山家の分家の養子となった。はじめ岸駒に学び、のち四条派の松村月渓(呉春)に教えを受けた。また、横山の本家が支援していた曾我蕭白にも私淑した。代表作には、「紅花屏風」(山形美術館蔵)、「祇園祭礼図巻」(個人蔵)等があり、ボストン美術館や大英博物館など海外に所蔵されている作品も多い。2018年から2019年にかけて初の回顧展「横山華山」(東京ステーションギャラリー、宮城県美術館、京都文化博物館を巡回)が開催された。門下には、横山華渓、中島華陽、小澤華嶽などがいた。