鳥居清満 (とりいきよみつ)
鳥居清満(1735~1785)は、2代清倍の次男と伝え、鳥居家の3代目当主。初筆は1747年刊行の黒本「対面之琵琶」。以後、芝居看板、番付絵のほか、細版役者絵や草双紙の挿絵や美人画を数多く手がけた。鳥居派の様式を尊守しながらも、時代の好みに応じて女性を細身の姿態であどけない容貌に、男性を端正な顔立ちに描いて一世を風靡した。清満の役者絵を容貌に個性の違いはなく穏やかなもので、明和後期、文調、春章の役者似顔絵に押されて作を減じた。
門人に鳥居清長がいる。