池坊専定 (いけのぼうせんじょう)
池坊専定(1769~1831)は、祇園社の社僧・東梅坊順昌の次男に生まれ、18歳の折に六角堂頂法寺の住職となり、同時に池坊華道の40世家元を継承した。僧としては、天明の大火で焼失した六角堂の再建に、家元としては「新刻瓶花容導集」を初めとする華道書の版行など立花の普及と革新に取り組んだ。画は岸駒に学び、その描くところも岸駒の筆法を忠実に再現しているものが多い。その一方、実際に自ら活けた花弁を描いた作品もあり、こちらはその再現性を重視した現実的な作品となっている。