西沢笛畝 (にしざわてきほ)
西沢笛畝(1889-1965)は、東京に生まれた日本画家。本名は昂一。荒木寛畝・荒木十畝に教えを受ける。花鳥画を主に学んだが、人形絵を得意とした。大正3年の文展で「八哥鳥の群れ」が入選したのをはじめ、文展、帝展で活躍。帝展の審査員も務めた。日本画院結成に同人として携わる。人形玩具の収集・研究家としても有名で、没後にそのコレクションを展示する笛畝人形記念美術館が埼玉県越生町に開設された。また、文化財保護委員会専門審議員・日本工芸会初代会長なども務めた。昭和34年に紫綬褒章受章。「巣ぐみ捕えて」「七面鳥」等の代表作や、「日本画の描方」「日本の人形と玩具」等の著作がある。