津高和一 (つたかわいち)
津高和一(1911-1995)は、大阪に生まれた洋画家、詩人。はじめ詩人として活動したが戦時中にその道を断念。その後、中之島洋画研究所にて鍋井克之らに洋画の教えを受ける。1950年に友山荘賞を受賞するなど行動展で活躍し、1952年には行動美術協会会員となっている。また、自宅での個展を長年にわたり開催した。はじめは人物画・風景画を中心に描き、のちに抽象表現に転じた。簡潔な抽象表現が特徴で海外からも高い評価を得た。1952年のサンパウロ・ビエンナーレや1960年のニューヨーク・グッゲンハイム賞美術展などにも出品している他、1979年には岡田謙三・篠田桃紅とともにアメリカで巡回展を開催している。1969年からは大阪芸術大学教授も務めた。